バスルームで音楽と映像を [リラクゼーション]
２００８年８月１１日（月）
私のささやかな夢のひとつに、入浴しながら静かな音楽を聴いてリラックスしたいという願望がずいぶん前からあり、これまでに何度かいろいろとチャレンジしてきたが、余り満足できる結果が得られなかった。一番最初は１０年ぐらい前になると思うが、ＰＯ社の風呂用スピーカーを購入し、当時未だ主流であったカセット・テープ式のウオークマンを接続して、１週間ほど聞いていたがとても聞くに堪えない音に我慢できなくて使わなくなり、脱衣場の物置にしまったままになっていたが、いつのまにかゴミとして出されてしまったようだ。
次に長いブランクを経てから、昨年にＳ社の風呂用のＣＤポーダブル・ラジオを購入した。しかし、これも音が良いとはお世辞にも云えない代物であった。デザインも縦長で不安定感があり、浴室に溶け込まない形状をしていた。それで６ヶ月ほどでアマゾンのマーケットプレイスで売ってしまった。
その後は浴室用ではなかったが、普段使う頻度がなくなってほったらかしになっていたＳ社のポーダブルＭＤプレヤーを風呂に持ち込んで、モーツアルトのヒーリング・ミュージックを聴いてみた。ワン・スピーカーなのでモノラルの音であるが、これが意外に聞きやすい音であった。防湿対応でないためにいつかは故障するだろうと思っていたが、６ヶ月ほどほぼ毎日入浴する毎に聴いていたが、全く異常が出ないのには感心した。
それで、これをステレオで聴くために外部スピーカーに接続したいと思い、池袋のビッグカメラや吉祥寺のヨドバシカメラに行った時、ｉ－Ｐｏｄやウオークマンのアクセリー・コーナーで物色していた。しかし、どれもこれも「帯に長し襷に短し」の類ばかりで、なかなか適当なものが見つからなかった。しかたなくモノラルのままで聞き続けていたが、電池も長持ちして意外とパワフルであった。もちろんシャワーを使うときは水滴がかからないように注意している。
昨日、吉祥寺へ行ったとき、何となく立ち寄ったのが無印良品だった。今まで１０年近く吉祥寺に遊びに来ていながら、この店に入ったのはどういう訳か今回が初めてであった。しかもこの店は７Ｆまである大規模な店舗であったのだが、吉祥寺に来てまで何処にでもある無印良品に行くこともないだろうと思っていたのである。たまたま今回家電コーナーを廻っていたら、浴室用のスピーカーとＣＤポータブル・ラジオそれにＤＶＤプレーヤーが目についた。しかしスピーカーは以前購入したＰＯ製によく似ているデザインであり、ＣＤポーダブル・ラジオもＳ社製と大きな違いはなさそうだった。その時何となく目をやった防水ＤＶＤプレーヤーの映像に引きつけられるものを感じた。価格は２４，８９９円とリーズナブルで、１６：９のワイド画面の映像と音、ホワイトで横長のデザインも悪くないと思った。メーカーはＳでもＰＡでもなくツインバードという会社である。しかし昨日はスペックや値段、評価を調べるために買わずに帰ったのである。価格はヨドバシ・カメラとビッグ・カメラが２９、８００円、アマゾンが２２，０００円とバラツキが大きい。アマゾンのカスターレビューも概ね良好な評価であった。
今日、再び吉祥寺の無印良品の家電コーナーを訪れ、いくらか迷いながらも思い切って買ってしまったのである。帰宅してから、ずいぶん前に録画したＮＨＫ－ＢＳ２の“オーディオ・グラフィティ”をセットして、風呂に入りながら再生してみた。内容は１曲目がベネチアのゴンドラ、サンマルコ広場、リアルト橋の映像のバックにイ・ムジチ楽団が演奏するアルビノー二作曲のアダージョだった。映像も音もある程度バランスが取れ、入浴しながら音楽を聴いてリラックスするという当初の目的が実現できたような気がする。
それにしても、ＳやＰＡを始めとして数ある家電或いはＡＶメーカーは、もっと浴室用のオーディオに力を入れても良さそうなのに、どうしてなんだろうと思う。特に忙しいビジネスマンはストレスを抱えながらも、リビングルームや個室でゆっくりと寛ぎながら自分の好きな映像を見たり、音楽を聴く時間はあまりないことであろう。唯一残されているのは入浴中ではないかと思われる。ぬるま湯で半身浴をしながらリラクゼーションとしての映像や音楽によって、ストレスを抑制することができると切に思う次第である。
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