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偶然の出会い 芳村和彦油彩画展 [美術]

 先週土曜日(10/1)に松屋銀座で偶然にも“芳村和彦油彩画展”を観ることになりました。松屋銀座には目的があって行ったことなのに、あえて偶然にもと書いたのは、“芳村和彦油彩画展”が催されていることも知らず、ましてや画家である芳村和彦さんのことさえ全く知らなかったからです。
 
 私がこの日、松屋銀座に行ったのは、同じ8階のフロアで“宮井和子クレイクラフト展”が催されていることを、数日前にTVの番組で知ったことによるものでした。11時過ぎに会場へ行ったら、予想をはるかに超える人波でごった返しており、とてもゆっくりと鑑賞できるような状況ではありませんでした。
 それで食事時の12時過ぎなら少しはましだろうと思い、早めに食事をすませて再び会場に行くと、さらに人波が多くなっており、入場を諦めてしまいました。
 しかたなく“宮井和子クレイクラフト展”の会場を後にすることにしましたが、その隣で何やら絵画展が催されており、人もまばらでひっそりとしていましたので、入ってみることにしました。“芳村和彦油彩画展”の看板やポスターが目に付きましたが、画家の芳村和彦さんは全く知らない人でした。
 
 作品のほとんどは風景画で、人物は全く描かれておらず、風景画の大部分は空(雲)をモチーフにしたもので、空の面積がキャンバスの大部分を占め、その中に鳥や月、太陽が小さく描かれているものでした。
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芳村和彦絵画館 鳥影ギャラリーのWebページはここをクリックしてください。
 
 作品が展示されている順番に見て回るうちに、そこに描かれている風景の一つひとつが、ぼんやりとではあるが、以前にどこかで見たことがあるような懐かしさが感じられるものでした。それで、会場におられた人に風景の場所を尋ねようとしたら、その人自身が画家の芳村和彦さん自身でした。
 芳村さん曰く、「私は奈良県の御所市の生まれで、その周囲の景色をイメージして描いたものです。」とおっしゃられたのを聞き、私も御所市の隣の大和高田市に、以前住んでいたことを伝えたら、芳村さんも急に表情が和らがれ、作品に描かれていた大和三山のひとつである畝傍山や葛城山系をとても丁寧に説明して頂きました。私は遠く過ぎ去った青春時代を過ごした、大和高田での日々を懐かしみながら、作品の一つひとつを鑑賞したのでした。
 この日もし“宮井和子クレイクラフト展”に予定通り行っていたなら、おそらく芳村和彦さんの作品も画家の芳村さん自身をも知らずに過ぎてしまったことでしょう。

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空海と密教美術展~東京国立博物館 平成館~を観て [美術]

 7月20日(水)~9月25日(日)迄、東京上野公園内にある東京国立博物館 平成館で“空海と密教美術展”が開催されています。それで先週の金曜日(22日)に行って来ました。平日にも関わらず、入場者は多くごった返すという感じではありませんが、結構混んでいました。それでも館内は展示内容からか非常に静かでホッとしました。

 主要な作品の展示物は音声ガイドのプレヤー(500円)を借りると詳しく説明して頂けます。ナビゲーターは俳優の北大路欣也さん、作品解説ナレーターは藤村紀子さんです。北大路欣也さんの音声は、「空海の言葉」を朗読されており、“空海と密教美術展”に相応しい格調高いものでした。

 尚、この“空海と密教美術展”に関連して、8月7日(日)19:30~20:59、8月8日(月)20:00~21:29、8月9日(火)20:00~21:59の3日間、NHK-BSプレミアムで“空海 至宝と人生”というタイトルで放送されます。

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東京国立博物館 平成館

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空海と密教美術展の大型ポスター

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東寺講堂の諸像8体による仏像曼荼羅

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国宝「持国天立像(四天王のうち)」仏法の守護神である四天王のうち、東門を守る者。邪気を踏みつけ、武器を振りかざした姿は、圧倒的な迫力を放つ。仏像にも実在感を求めた空海の思想を反映する。京都 東寺蔵

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◆国宝「帝釈天騎象像」帝釈天も仏法の守護神であり、四天王の上に立つ存在と考えられた。奈良時代から作例があるが、像に乗る姿は密教伝来以降。特異な造形は、密教の新しさを人々に印象づけた。京都 東寺蔵

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重要文化財「如意輪観音菩薩像」 人々の願いをかなえ煩悩を打ち砕く観音。密教では通常、6本の腕を持つ姿で表わされる。冠や胸・腕の飾りも銅製の精巧な造りで、当時の金属加工技術の秀逸さを示す。京都・醍醐寺蔵

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国宝「両界曼荼羅図(西院曼荼羅) 曼荼羅とは、密教の宇宙観を図示したもの。本図は東寺の「西院」という建物に伝わったもので、現存最古とされる彩色曼荼羅。鮮烈な色彩でおびただしい数の諸尊を描く。京都・東寺蔵

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国宝「聾瞽指帰(ろうこしいき)巻頭」空海筆 平安時代・8~9世紀。空海は24歳で道教・仏教の優劣を説いた著作を完成させた。これはその草稿で、勢いのある書体が、若き日の空海の才気を彷彿させる。和歌山・金剛峯寺(こんごうぶじ)蔵

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重要文化財「三鈷杵(さんこしょ)」 平安時代・9世紀。三鈷杵は、3つの刃をもつ法具。空海が中国から投げたところ、高野山の松にかかったので、布教の根拠地に定めたという。和歌山・金剛峯寺蔵

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「金念珠」伝空海所持 唐時代・9世紀。空海が暮らした高野山の龍光院に秘蔵されてきた純金製の念珠。中国に留学していた時に、唐の順宗皇帝(761~806)より贈られたという伝承をもつ。和歌山・龍光院蔵

※展示物の写真と説明は、雑誌「サライ」(小学館発行)2011年6月号「空海と密教美術 p107-p112」より、引用させて頂きました。


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北本バードカービング展2011 Kitamoto Bird Carving Exhibition 2011 [美術]

 北本バードカービング展2011が埼玉県北本市にある“北本自然観察公園内の埼玉県自然学習センター”で3月4日(金)~3月13日(日)までやっており、昨日(9日)出展者で友人のOさんと一緒に行きました。
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※展示室
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※友人のOさんの作品“キビタキ”
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※メジロ
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※マガモ
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※ルリカケス
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※スズメフクロウ(フクロウとしては小さい)
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さらに他の写真を見たい人は、ここをクリックしてください。

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描くことは祈ること 東山魁夷 版画100選展から [美術]

 東山魁夷 版画100選展が、丸善日本橋店3Fギャラリーにて開催されています。昨日(9日)の日曜日に行ってきました。画家の東山魁夷氏の代表的な「緑の詩」というタイトルの絵で、森の緑の小道を、ゆったりと駆けている白馬の、TVCMを観られた記憶があるかと思います。
 これは東山魁夷氏の心の中の情景を描いたものだという説明がありました。このような版画を自分の部屋に飾ることができたら、どんなに素晴らしいだろうと思います。でも、いざ買うとなったら躊躇せざるを得ない高価な作品ばかりですが、いつの日にか是非手にしたい絵だと思いました。
 また、東山魁夷氏は絵画ばかりでなく、心に響く言葉を散りばめた、エッセイなども数多く残されています。
 
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 “描くことは祈ること 東山魁夷 版画100選展”は、丸善日本橋店3Fギャラリーで、今月18日(火)まで開催されています。 

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