偶然の出会い 芳村和彦油彩画展 [美術]
空海と密教美術展~東京国立博物館 平成館~を観て [美術]
7月20日(水)~9月25日(日)迄、東京上野公園内にある東京国立博物館 平成館で“空海と密教美術展”が開催されています。それで先週の金曜日(22日)に行って来ました。平日にも関わらず、入場者は多くごった返すという感じではありませんが、結構混んでいました。それでも館内は展示内容からか非常に静かでホッとしました。
主要な作品の展示物は音声ガイドのプレヤー(500円)を借りると詳しく説明して頂けます。ナビゲーターは俳優の北大路欣也さん、作品解説ナレーターは藤村紀子さんです。北大路欣也さんの音声は、「空海の言葉」を朗読されており、“空海と密教美術展”に相応しい格調高いものでした。
尚、この“空海と密教美術展”に関連して、8月7日(日)19:30~20:59、8月8日(月)20:00~21:29、8月9日(火)20:00~21:59の3日間、NHK-BSプレミアムで“空海 至宝と人生”というタイトルで放送されます。
◆東京国立博物館 平成館
◆空海と密教美術展の大型ポスター
◆東寺講堂の諸像8体による仏像曼荼羅
◆国宝「持国天立像(四天王のうち)」仏法の守護神である四天王のうち、東門を守る者。邪気を踏みつけ、武器を振りかざした姿は、圧倒的な迫力を放つ。仏像にも実在感を求めた空海の思想を反映する。京都 東寺蔵
◆国宝「帝釈天騎象像」帝釈天も仏法の守護神であり、四天王の上に立つ存在と考えられた。奈良時代から作例があるが、像に乗る姿は密教伝来以降。特異な造形は、密教の新しさを人々に印象づけた。京都 東寺蔵
◆重要文化財「如意輪観音菩薩像」 人々の願いをかなえ煩悩を打ち砕く観音。密教では通常、6本の腕を持つ姿で表わされる。冠や胸・腕の飾りも銅製の精巧な造りで、当時の金属加工技術の秀逸さを示す。京都・醍醐寺蔵
◆国宝「両界曼荼羅図(西院曼荼羅) 曼荼羅とは、密教の宇宙観を図示したもの。本図は東寺の「西院」という建物に伝わったもので、現存最古とされる彩色曼荼羅。鮮烈な色彩でおびただしい数の諸尊を描く。京都・東寺蔵
◆国宝「聾瞽指帰(ろうこしいき)巻頭」空海筆 平安時代・8~9世紀。空海は24歳で道教・仏教の優劣を説いた著作を完成させた。これはその草稿で、勢いのある書体が、若き日の空海の才気を彷彿させる。和歌山・金剛峯寺(こんごうぶじ)蔵
◆重要文化財「三鈷杵(さんこしょ)」 平安時代・9世紀。三鈷杵は、3つの刃をもつ法具。空海が中国から投げたところ、高野山の松にかかったので、布教の根拠地に定めたという。和歌山・金剛峯寺蔵◆「金念珠」伝空海所持 唐時代・9世紀。空海が暮らした高野山の龍光院に秘蔵されてきた純金製の念珠。中国に留学していた時に、唐の順宗皇帝(761~806)より贈られたという伝承をもつ。和歌山・龍光院蔵
※展示物の写真と説明は、雑誌「サライ」(小学館発行)2011年6月号「空海と密教美術 p107-p112」より、引用させて頂きました。