“時の流れに身をまかせ” St.Jacobsの街角に流れていました [小さな旅]
先週のサンクス・ギビングスの月曜日、メノナイトに出会うためにトロントの西の小さな町であるSt.Jacosに行ったことを、先にブログ「メノナイトの村 St.JacobsとEimiraを訪ねて」で書きました。
今回はSt.Jacobsの街角から、オカリナが奏でる日本のメロディーが流れていたことについて書いてみたいと思いました。あれから1週間が経ちましたが、メノナイトの残像と共にあのメロディーが今でも、時々浮かんできます。
最初はオカリナの奏でるメロディーとしか分かりませんでしたが、街の通りの何処からともなく流れてくるメロディーに耳を澄ますと、それは何とテレサ・テンさんの“時の流れに身をまかせ”のメロディーでした。こんな場所で、どうして日本のメロディーがと思いながら、引き寄せられるようにそのメロディーが流れて来る方向に歩き始めました。
するとSt.Jacobsの街角で、インディオのミュージッシャン(Vicente Carbonel Ruiz)が一人、オカリナを奏でていました。ホームページで調べたら、この人はトロントでも音楽活動をしているようでした。私たちは、先ほどオカリナで奏でていた“時の流れに身をまかせ”のCDが欲しかったのですが、あいにく売切れてしまってないということでした。
それで、“時の流れに身をまかせ”のCDはトロントで探すこととして、上の写真にあるCD2枚を買いました。そのなかの1曲は、ラテン音楽で西田佐知子さんの歌で有名な、コーヒー・ルンバ“Moliendo Cafe”が気に入っています。彼の奏でるコーヒールンバ“Moliendo Cafe”はSt.Jacobsのメノナイトを想わせるのか、哀愁感漂うメロディーを奏でています。
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このメノナイトの里、St.Jacobsで懐かしい日本のメロディー“時の流れに身をまかせ”を聴くと、嫌でも自分が異国の地にいることを痛く感じさせられ、日本が恋しくなってしまいました。CDを買ったとき、彼は日本語で“ありがとう”と、微笑みながら言ってくれました。
オカリナの奏でる”コーヒールンバ”日本のそれとはかなり感じが違いますね。アップテンポなのにどことなく哀愁を感じました。
ペルーのインカ帝国、インディオ、大空をゆうゆうと舞うおおわし・・・・・ 何故なのか解らないのですが、こんなイメージがこの曲を聴いていて
沸いてきました・・・?
”時の流れに身をまかせ”も是非この演奏で聴いてみたかったです。
by momiji (2010-10-25 20:46)
Momijiさんへ
コメントありがとうございました。
“コーヒールンバ”はラテンの名曲で、西田佐知子さんが歌っていたように、本来明るい曲なんですけどね。やはりアンデスのフォルクローレに使われる楽器が、哀愁感漂うサウンドを奏でているのではと思われますね。
>ペルーのインカ帝国、インディオ、大空をゆうゆうと舞うおおわし・・・・・
何故なのか解らないのですが、こんなイメージがこの曲を聴いていて沸いてきました・・・?
Momijiさんもやはりそのように感じられましたか?
そのイメージは、1970年にアメリカのフォークシンガーである、サイモン&ガーファンクルによって歌われた“コンドルは飛んで行く(El Condor Pasa~If I Could”そのものですね。
もっともサイモン&ガーファンクルが日本で知られるようになったのは、もっと前のことでダスティン・ホフマンとキャサリン・ロスが出演した、1967年の映画「卒業」で使われた、“サウンド・オブ・サイレンス”、“ミセス・ロビンソン”のヒットがきっかけでした。
“コンドルは飛んでいく~もし私にできるなら”はアンデス音楽の代表的な楽器である、ケーナ、チャランゴ・ギターが哀愁感のあるメロディーをかもし出していると思います。
この歌の一節に、こんな歌詞があります。
遠くへ 遠くへ航海に出たい
去りゆく白鳥のように
人は大地に縛られて
この世界で一番悲しい音を立てる
一番悲しい音を立てる
“時の流れに身をまかせ(I only care about you.)”このCD、トロントで探して、是非紹介したいと思います。
by aoniyoshi (2010-10-26 12:07)
ありがとうございます。これで私が何故なのか解らなかった謎?が解けました。
以前私は、”コンドルは飛んでいく”を聴き、深く心の奥に感動が残っていたのだと思います。
今回この楽器が奏でる哀愁感が、”コンドルが飛んでいく”に共通するものを感じたのですね・・・きっと。
貴方の音楽、映画に対する知識に敬服しております。
映画(卒業)は観た記憶がありますが、その時ヒットした音楽が、私の好きな”コンドルは飛んでいく”を歌っていた人と同じだとは知りませんでした。
by momiji (2010-10-30 00:26)
Momijiさんへ
このテーマへコメント再びありがとうございました。
Momijiさんは、やはり“コンドルは飛んで行く”の記憶があったんですね。もしかすると、Momijiさんはアンデスのフォルクローレが日本でヒットしたものでは、この“コンドルは飛んで行く”の他に、加藤登紀子と長谷川キヨシのデュエット曲“灰色の瞳"も記憶にあったからではないでしょうか?
>映画(卒業)は観た記憶がありますが、その時ヒットした音楽が、私の好きな”コンドルは飛んでいく”を歌っていた人と同じだとは知りませんでした。
“コンドルは飛んで行く”はもともとインカの民族音楽(フォルクローレ)なので、サイモン&ガーファンクルのオリジナルではなくカバーバージョンになるんでしょうね。
この他にサイモン&ガーファンクルの歌では、“スカボロフェア"と“明日にかける橋”が好きですね。
by aoniyoshi (2010-10-30 03:45)