心に響く言葉 : “喜びは創り出すもの ターシャ・テューダー(Tasha Tudor) 四季の庭”より [Inspire of the Words]
12月中旬よりNHK BSハイビジョンで、スペシャル番組「ベスト・オブ・ベスト」が始まりました。その中で、アメリカの絵本作家、挿絵画家、園芸家、人形作家であるターシャ・テューダー(Tasha Tudor)さん(1915.8.28-2008.6.18)を、3日連続で放送していました。
◆◆◆ 心に響く言葉 : “喜びは創り出すもの
ターシャ・テューダー(Tasha Tudor) 四季の庭”より ◆◆◆
◆ターシャ:
ただ思うとおりに歩んできたの
夢を実現するには忍耐も必要よ
でも絵と庭のためなら
人生そのものなんですもの
◆息子
決してあきらめず夢にむかって進めと
母はいつも励ましえくれました
「何かを始めなければ 何も起こらない」
それが母の口癖でした
◆ターシャ:
電話を発明したグラハム・ベルは
とても面白い人でね
いつもポケットにルピナスの種を
入れて行く先々でまいたの
おかげでアメリカ中にルピナスが
咲くことになったのよ
ベルの娘と私の母が親友だったから
直接聞いて知っているの
◆3歳の時
今でもはっきり覚えているわ
あの時 花の魅力に 目覚めたの
ベルの家に咲いていた黄色いバラ
花は一重で小さいけれど
あわい黄色が本当にきれい
あのバラを見た瞬間私も絶対
こんな花を咲かせる人に
なろうと決めたの
◆ターシャ
人生は短いのよ 好きなことをしなくちゃ
私は庭仕事が好きだからやってるの
美しい庭は喜びを与えてくれるわ
満天の星と同じよ
草原に咲く白いデージーを
想像してみて
無数のデージーが光をあびて
白く輝くの
まさに夜の空の星のよう
他に何もいらないと思うわ
何百もの球根を植えるのは大変だけど
花の咲く日を思えば やりがいがあるわ
せっかく芽を出したチューリップが
おそ霜にやられてしまうこともあるの
それでも植物の成長には待つ価値があるわ
最近の人は辛抱することを嫌うけど
庭造りも 人生にも 必要なものよ
◆忘れな草
忘れな草にまつわる素敵なお話があるの
黒人のお友達に教えてもらったのよ
ある少年が 忘れな草に「君はいくつ?」
と聞くと こう答えたんですって
「わからないわ 私はただ ここで ずっと生きてきたの」
私の庭も 同じ年を重ねただけ
自然に育ってきたものなの
それもだんだん年をとって
庭仕事がきつくなってきたから
これからは庭を自然に返していこうと
思っているの それも私らしいでしょ
この美しい世界を楽しまないなんて
ばかげているわ
私にはすばらしい息子や孫や
お嫁さんたちがいてくれるから
好きな物に打ち込めるの
今が人生でいちばん幸せよ
怠け者かもしれないけど
この年なら許されるわよね
うわ~あまりに美しい花々で、目が覚めた(*^^*)
by ダイナ (2010-12-28 17:23)
ダイナさん、コメントありがとうございます。
私たちもターシャさんのような、美しい花に囲まれた生き方ができると良いですね。
by aoniyoshi (2010-12-28 19:11)
(何かを始めなければ 何も起こらない) ターシャさんの言葉に感動し、私も何かをやらねばと、久しぶりに、コメントしました。
以前、テレビで彼女の番組を観て心に残ってはおりましたが、(生き方、考え方等)今日ここであらためて(心に響く言葉)を知ることが出来、嬉しく思います。ありがとうございました。
彼女のように、(少しでも良いから私も)年を重ねていきたいものです。
人生のお手本です。
by momiji (2010-12-28 21:16)
Momijiさん、久しぶりのコメントありがとうございました。
(何かを始めなければ 何も起こらない)は、当たり前のことで、頭では分かりきったことなのに、僕を含めてなかなか実行できない人もいるのではないでしょうか?ターシャさんに言われると不思議に説得力があり、日本のことわざに「思い立ったが吉日」とあるように、すぐに(何かを始めなければ、何も起こらない)という気持ちになりますよね。
また、この番組でターシャさんは“スローライフ・スローフード”の実践者であることも分かり、特に印象に残ったのは、ロースト・チキンひとつを作るのにも、「200年前に戻ったつもりで、一日がかりで作るの」とお孫さんに言い聞かせていたシーンでした。
これは、ターシャさんが同じニューイングランドの随筆家、詩人であるソローの著書「ウオールデン 森の生活」に影響を受けているとも書かれていましたね。
by aoniyoshi (2010-12-29 14:20)