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心に響く言葉 : “ターシャからの伝言 花もいつか散るように”より [Inspire of the Words]

 ターシャ・テューダー(Tasha Tudor)さんは、2008年6月28日に逝去されました。享年92歳でした。ターシャさんの遺言により、葬儀はとりおこなわれず、お墓も造らず、荼毘はコーギーコテージのガーデンに散灰され、まさしく自然に帰られました。でも、家族や友人たちによって、ターシャさんに惜しみない感謝の意を表し、手作りの偲ぶ会がとり行われたのは言うまでもありません。

 NHK-BSハイビジョン番組“ベスト・オブ・ベスト”の3回目の放送は、“ターシャからの伝言 花もいつか散るように”でした。ターシャさん自らの生前の言葉、家族の言葉、友人の言葉から、ターシャさんの哲学“死生観”について、心に響く言葉が伝わってきました。

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 心に響く言葉 : “ターシャからの伝言 
花もいつか散るように”より 
ターシャさんの息子“セス”の言葉
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母は私生活を語るのが
好きではありませんでした
しかしとても穏やかに 微笑みながら
死の扉を開けたことを ご報告いたします
まるでろうそくの炎が消えるような
静かな最後でした
母は「年をとるほど人生は楽しくなる」と
よく言っていましたが
本当にそうだったのでしょう
ターシャさんの言葉
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庭は生きる喜びを与えてくれるの
想像してみて
白いディージーが庭を埋め尽くす様子を
多くの人が 世の中を憂えているけど
家に美しいものがいっぱいあるのよ
それを楽しまないなんて 馬鹿げているわ
私は精一杯楽しんでいるの
一瞬 一瞬を
ターシャさんの孫“ウイズロー”の言葉
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祖母の最後の言葉が忘れられない
「私たちは みな死に向かっていくのよ」
「でも 決して死を恐れることはない」
それより大切なものは
「今 この時を精一杯生きること」
「どんな瞬間にも
生きてることの喜びを感じること」
この庭に来ると その意味が分かります
ここでは 自然の営みが 肌で感じられる
季節は確実に進み それぞれの季節に
それぞれの美しさを やるべき仕事がある
ガーデニングがそれを教え
生きている手ごたえを与えてくれます
朝日の輝きが 風にゆれる枝が
心を満たしてくれる
「その喜びを忘れずに 生きていきなさい」
祖母は 改めて最後にそう言いました
自然の中で 季節と共に生きる
それがどんなにすばらしいものか
毎日はいつも新しく輝いていることを
ここで暮らしていて 教えられました
それを忘れずにやっていきます。 
ターシャさんの友人で牧場主“ジル・アダムス”の言葉
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※ヌビアン種のヤギ
ターシャから色々なことを
教えてもらいました
中でも一番大きな考えは
平凡な毎日を 大切に生きるということ
自分次第で 毎日が特別な日に変わると
気付かせてくれたのです
日常の家事に 喜びを見い出すこと
女性の仕事に 誇りを持つこと
ターシャは私のために料理をしたり
贈りものを作ったりすることが
私にしかできない 素晴らしいことだと
言ってくれました
毎日が充実していれば 人生は幸せ
ターシャがお手本です
ターシャさんの言葉
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こんな風に 子供たちに
贈り物を作ることがある?
楽しいわよね
相手のことを思って 手を動かす時間も
大切な贈りもの
優しい気持ちで過ごす時間は
自分にとっても贈りものになるのよ
ターシャさんのガーデニング仲間“ケイト・フォディアック”の言葉
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私たちは いつも自然の話をしました
自然の神秘について
自然に対する人間の態度について
ターシャほど早く自然を守る必要に気付き
実行した人はいないでしょう
何を着て 何を食べて 何を買うか
つねに真剣に考えていたのです
私は買い物に行くと ターシャだったら
どうするだろうと問いかけます
庭仕事にしても 何をするにしても
ターシャだったら・・・と 考えます
人間の生き方が 自然を決めるのだと
ターシャはわかっていました
その意味でも 彼女のライフスタイルに
学ぶことは大きいのです
 
                                       

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