映画:人間の条件(五味川純平 原作)を観て?~山田洋次監督が選んだ日本の名作100本 家族編~ [映画]
8月15日は66回目の終戦記念日でした。8月15日~20日まで、6夜連続で五味川純平原作の映画「人間の条件」が放送されていました。
これはNHK BSプレミアムの番組“山田洋次監督が選んだ日本の名作100本 家族編”の中のひとつですが、ひとつの映画で6夜連続で2時間番組を放送する超長編映画で、約9時間半に及ぶものでした。私はこの映画を一気に観る時間と気力がなかったので、取りあえずブルーレイ・ディスクに録画しました。50GBのブルーレイ・ディスクでしたが、画質を落とさずに録画するには1枚には収まりきれず2枚を要しました。
◆第一部: 純愛篇
◆第二部: 激怒篇
◆第三部: 望郷篇
◆第四部: 戦雲篇
◆第五部: 死の脱出
◆第六部: 曠野の彷徨
今回の超長編映画「人間の条件」のNHK BSプレミアムの番組への気づきのきっかけは、私が未だ二十歳代の前半に河出書房から出版されていたグリーンパッケージの五味川純平作「人間の条件」(上・中・下)の3巻を読んだことがあったからです。本も3巻からなる長編でしたが、その頃は若くエネルギーに溢れていたせいもありますが、内容の素晴らしさにぐんぐん引き寄せられて行く魅力があったからでしょう。
この本、「人間の条件」というタイトルからすると戦争そのものを連想しますが、内容的にはこの映画の第一部のサブタイトル「純愛篇」となっているように、全体を通して戦争下の恋愛小説であり、生と死の狭間で愛する人のために、『生きる』或いは『生き抜く』というがテーマだと思いました。
この映画「人間の条件」を録画した後で、いざ観ようとすると第一部の「純愛篇」だけでも、かなりの体力と気力を要することを痛感いたしました。それで未だ第一部さえも完全に観終えてなく、第六部まで観終わるのは、いつになるのか想像もつきません。
本と映画の違いを感じますが、やはり感受性が大きく後退した年齢もさることながら、体力と気力が備わっていないと、本を読むことも、映画を観ることも難しいことだとつくづく思った次第です。
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